昨年の11月に私たちのお店にみえた一人のお客様。
年齢は20代中盤、岐阜県在住の女性。
会話の流れで、刺繍に携わっていることを知った。
私たちBISHOOLが刺繍を衣服に施そうと考えた時に、真っ先にその時の女性を思い返した。
連絡先を探して、刺繍についての相談がある旨を伝え、
岐阜県に位置する刺繍工場にお邪魔した。
どうやら、刺繍工房の三代目を担う予定とのこと。
数十年の歴史を持つ刺繍工場の三代目が、二十代の、若い方であることに驚いた。
無知な私は、もしかしたら、現在最も若い刺繍工房の職人が彼女なのではないだろうか、と考えてしまうほどに。
刺繍工房の職人にそもそも若い世代のイメージがなかった。
「職人」と呼ばれる仕事は、若者に敬遠されていて、高齢化が進んでいる。
次世代が育たず、廃業が相次いでいる。
そういった記事が世の中に多く存在しています。
私自身、愛知/岐阜県の生地や縫製、加工業の様々な方々とお会いしてきましたが、
20代どころか、30代でも稀有な存在。
「若い世代が同じ業界に存在する」
それだけで嬉しく感じてしまう。
刺繍工房の後継を、自身で望んで、担うべく努めている。
直接工房にお邪魔した際、
現在の代表と、次期代表を担う彼女とのやりとりを見た時には、
嬉しそうな現代表の姿を目の当たりにした。
30代の私にとって、共にお仕事をする人の年齢が近いことは非常に魅力的で、
今から20年、30年と長く御付き合い頂ける。
私の仕事観において、長く御付き合いが出来る可能性が高いことには大きな魅力を感じます。
現在、依頼した刺繍のサンプルが届いております。
刺繍時の動画を撮影して頂きました。
是非、ご覧ください。
打ち合わせの最中ではありますが、
刺繍工房三代目の、共にお仕事をして頂いてるこちらの女性と、
コラボレーションの様なお話も進めております。
本当に素敵な刺繍をして下さる方です。
そちらの企画も楽しみにお待ち頂けましたら幸いです。
今後のBISHOOLは、
今回のjournalで綴った刺繍ピース
今まで尾州で作り続けてきているウールギャバジン生地
コットンリネンの超高密度タイプライター生地
新たなプリーツ生地
4mm厚本白蝶貝ボタン
本水牛トグルボタン
初となるフーディー/パーカー
ジャンプスーツ
が登場します。
バッグやシューズも仕込んでおります。
2021年の序盤までには全てお披露目予定ですのでこちらのjournalや各種SNSをチェックして頂けましたら幸いです。