2024年7月13日
都心に寄り添いながら、都会の喧騒とほどよい距離を保つ「泉」に 裏篠田 様が開店されました。
代表 奥谷様
御開店おめでとうございます
僭越ではありますが、我々BISHOOLにお声掛け頂き、
裏篠田 様の制服を手掛けさせて頂きました。
きっかけは昨年、2023年5月20日に遡ります。
インスタグラムの「老中」という焼肉店のアカウントよりDMにて、
「お客様からご紹介頂きBISHOOL様を知り、私の仕事着として着させて頂きたく購入しました。差し支えなければ、仕事着としてBISHOOLを着用している旨を投稿してもよろしいでしょうか」
とご連絡を頂きました。
我々BISHOOLの衣服を仕事着として着用頂けていることを知って非常に嬉しく思い、すぐに「是非お願い致します」と返答。
併せて、お店の予約をお願い致しました。
いざお店にお邪魔すると、
古民家を改装した風情ある店内にBISHOOLの衣服を身に纏った奥谷さんがいらっしゃいました。
初めましてのご挨拶をさせて頂き、
目の前で調理される贅沢な焼肉と私の好むワインを楽しみながら、BISHOOLを知ったきっかけを伺うと、
「昨年の冬に来店されたお客様が素敵なコートをお召しになっていて、コート素敵ですね、とお声掛けしたら、愛知県のBISHOOLというブランドのものです。と教えて頂いたんです」
とのことでした。
我々のコートを実際に着て、生活して下さるだけでも十分に嬉しいのに、
そのコートを見た人に素敵だ、と思わせるほど着こなして下さっている。
服作りを生業としている我々にとって、
この様なお話を伺えることは非常に有り難く、嬉しいことです。
広告やインフルエンサーの着用によって認知を広げることが主流になっている現代アパレルですが、我々はその結果で購入頂くことに本当の意味での喜びを感じることが出来ません。
AIが描いた導線の結果の選択よりも、実際に着用している人を見て、素敵に感じたことをきっかけにした選択の方が、購入頂く方にとってより良い。
だからBISHOOLは広告を出したことも、金銭を支払って著名人の方に着用を依頼したことも現在まで一度もありません。
そんなこと言いながら、テレビや著名人のSNSでBISHOOLを見たことがあるぞ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、私物としてご紹介頂いた方は皆様購入して下さっています。
(依頼を受けて衣装提供をさせて頂くことは御座います)
以前に某テレビ番組の私服紹介企画で全身BISHOOLを着用して下さった著名人の方がいらっしゃいます。
その方は映画の衣装をきっかけに我々の衣服を気に入ってくださり、衣装を全て私物購入して頂きました。
その後も複数回に渡ってBISHOOL ONLINE STOREで直接ご購入頂き、
ある日、「某テレビ番組の私服企画でBISHOOLを紹介させて頂きたいです」
とご丁寧にご連絡を下さりました。
この時も本当に嬉しかった。
こんな考え方だから、BISHOOLが世の中で流行ることは今後無いだろうけど、
少しずつ奥谷さんの様なきっかけでBISHOOLを知る人が増えていくと良いな、と願っています。
2022年の冬に奥谷さんに紹介して下さったのはどなただろう。
もし自分だ、という方がこのJOURNALをご覧頂いていたらご連絡ください。
少し脱線してしまいましたので話を戻します。
初めて「老中」さんにお邪魔した日の帰り際、
「もし良ければ、いつかBISHOOLに制服を依頼をさせてください」
と奥谷さんにお話を頂き、「もちろんです」とお答えして帰路に着きました。
私はその後も何度か「老中」さんにお邪魔して、
奥谷さんは定期的にBISHOOLの衣服をご購入下さっていて、
と有難い関係性を築かせて頂いておりました。
2024年3月9日
奥谷さんより、
7月頃に新店舗「裏篠田」を開業する事となりました。
つきまして、以前ご相談させて頂きました制服をお願い出来ないでしょうか
と丁寧な文面でご連絡を頂きました。
およそ一年前、帰り際に話した、
社交辞令かもしれないけど本当にお声掛け頂けたら嬉しいな、
と思っていたことが現実になった。
私の感覚だと、こういうお話って99%は叶わないんです。
社交辞令なんていう難しい熟語を、
頭の良し悪し関係無く日本人の100%が使えてしまうことから分かる通り、世の中は社交辞令だらけ。
ただ、素敵な人は皆、社交辞令を現実にするんです。
奥谷さんとは出会って間もないけれど、
初めて「老中」さんにお邪魔した日から、
いつか本当に共にお仕事が出来るんだろうな、と奥谷さんの真摯なお人柄以外に何の根拠もないけど、ずっと感じていました。
私はご依頼の諾否を検討すること一切無く承諾させて頂き、
男性に向けたエプロンと女性に向けたワンピースを制作するということでお話を進めさせて頂くに至りました。
我々BISHOOLは、今までにエプロンをデザインソートとしたオールインワンや、性別問わず着用可能なユニセックスワンピースは作ってきましたが、エプロンらしいエプロンも、100%女性に向けたワンピースも展開したことがありません。
結構な労力と時間が必要だ、と身構えていました。
ところが、そんな心配は必要無く、
日頃よりBISHOOLを好んでご愛用頂いている奥谷さんは、
「BISHOOLらしく」
「KIMONO Pantsの様な裾の広がり」
と我々に寄り添った内容のみでご要望をまとめてくださり、
スムーズに打ち合わせが進みました。
ご要望をまとめたラフスケッチから、
サンプル制作までは僅か10日ほど。
サンプルをご覧頂きながらの打ち合わせは1時間弱。
「サンプルのままで完璧です」
全面的に我々のことを信用して頂いていることが伝わるお言葉を頂戴してしまい、気になることはないですか、もっとこうしたい、といった要望は何かないですか、と粗探しを求めるような質問を私は何故か繰り返してしまいました。
「本当にこのままで素敵です」
と何度もお伝え頂きましたが、可能な限り良いものにしようとチームで打ち合わせを重ねながら、
何名かの異なる体型のモデルに着用頂き、
動きにくい、着心地が悪い、といった根本的な問題は無いか、
体型の差によって生じる問題は無いか、
と試行錯誤しながら微調整を重ねました。
結果、完成したエプロン/ワンピースを紹介させて頂きます。
Wool Gabardine Wrap KIMONO Cloth
BISHOOL設立初期の頃からアップデートを繰り返し作り続けているKIMONO Pantsの見え方をエプロンに落とし込みました。
日本の伝統的な衣服である「袴」に見られる太幅のタックと帯の見え方をメインディテールとしたデザイン。
Wool Gabardine 01 One Piece
ワンピースもエプロンと同様にKIMONO Pantsから踏襲。
女性らしさを演出するため、タックの幅や紐の幅を気持ち狭く設定しております。
襟は付け襟の仕様で、外しての着用も可能。
メイン生地には尾州産のポリエステル50%ウール50%のギャバジンを採用しました。
「制服」に必要なストレッチ性とウォッシャブル、防シワ性を兼ね備えながら、品ある表情を持った生地です。
付け襟の生地には10年以上親交のあるブランド「kujaku」よりお譲り頂いたオリジナルレース生地を使用。
エプロンとワンピースで全く異なるアイテムですが、
並んだ時にしっかりと統一感のある制服らしい仕上がりになっているかと思います。
こちらの2型、navyは「裏篠田」様限定の生地/色ですが、
別生地/別色は先日よりBISHOOL ONLINE STOREにて販売しております。
全てsize:Fの1サイズ展開。
エプロンは肩紐にてサイズ調整可能ですので幅広い体型の男性女性に、
ワンピースは着用モデル(160cm)でくるぶし程の丈感ですので150cm後半から170cm程の方まで着用頂けるサイズ感となっております。
既に完売の生地/色も御座いますが、もしお好みのものが御座いましたらご検討くださいませ。
最後に、「裏篠田」のお二方のお写真を。
長文にお付き合い頂きました皆様、
誠にありがとう御座います。
「老中」様
「裏篠田」様
どちらも奥谷さんの営む素敵なお店です。
是非一度足を運んでみてくださいませ。
BISHOOL/ビシュール
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