Fukushima Knit
2023年09月17日

 

 

2023年の冬に向けて、

初めてのニットを作っています。

 

 

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    編み物(ニット)は、日頃私たちBISHOOLが制作している織物の衣服とは大きく異なります。

     

    糸から服になるまでの工程の全てが異なると言っても良いかと思います。

     

    私たちBISHOOLの衣服のほとんどが、

    尾州で生産された生地を、尾州で縫製したものです。

     

     

     

    今回のニットは、

     

    ・尾州で出会ったデッドストックのカシミヤ

    (Cashmere 100%)

     

    ・信頼するニット作家さんに提案頂いたカシミヤ級の細さを持つウール

    ( Lamb Wool 100%)

     

    の2種を、福島県のベテランの職人さんによって丁寧に制作頂いています。

     

     

    私たちが拠点とする「尾州」は織物を得意とする地域で、

    編み物に関しては不得手と言われています。

    (尾州にも素敵なニット工場は御座います)

     

    その様な環境下のため、

    現在まで一度もニット製品を作ってきませんでした。

     

    ずっと作りたいとは思っていたけれど、

    あまりにも日頃のモノづくりと異なるものだから、

    どうしても時間やコストが必要となってしまってカタチにすることが困難な状況でした。

     

     

    今年の頭ごろ、

    いつもお世話になっている生地屋さんより、

     

    デッドストックのカシミヤ糸が出てきました。

    もし宜しければBISHOOLで使いませんか。

     

    と提案を頂きました。

     

    カシミヤ100%の、最高級の原料を使うなんて、

    日本のブランドの99%が不可能です。

     

    私たちも本来不可能な段階だとは自覚していますが、

    この素敵なご提案を頂けたことを良いきっかけだと考え、

    そのデッドストックのカシミヤ糸を全量買い取らせて頂きました。

     

    このカシミヤ糸との出会いから、

    初めてニットを制作しようという考えに至っています。

     

     

    この糸をニット製品にするためには、

    デザイン/仕様/生産工場の選定

    が必要です。

     

    デザインはもちろん我々BISHOOLが作りたいモノを、

    仕様と生産工場の選定に関しては信頼するニットのプロに。

     

    実は、

    BISHOOLでニットを作る時が来たら必ずこの方にお願いしたい、

    という方がいらっしゃいました。

     

    もう10年程前に出会った、

    ニットデザイナーの村松啓市さんという方です。

     

     

     

    私が編み物と織物の違いも分からなかった時から、

    ニットについて詳しくお話を聞かせて頂いていました。

     

     

    ご自身でファッションブランドを営みながら、

    ニット作家としての活動を行い、

    国内ニット工場の継続、ニット職人の育成、技術の継承、

    と「ニット」に対して製品だけではなく、その背景にまで深い拘りを持ったお方です。

     

     

    先日更新された村松さんのNOTE

     

    北海道「えこりん村」のアルパカの毛でニットを編んだ話

     

    では、5年をかけて作った毛糸を、

    その後、1年の試行錯誤を経てニットストールに仕上げたお話が綴られています。

     

     

    モノづくりの大変さと、村松さんの深い拘りを感じられるお話し。

    ご一読頂けましたら幸いです。

     

     

    私たちBISHOOLもモノづくりをして、お客様にお選び頂くことで生活しています。

     

    モノづくりを生業にする人間にとって、

    村松さんの手がけるお仕事や考え方は、

    「尊敬」「信頼」と言った類の感情が生まれて必然と言えるものです。

     

     

    その様な村松さんだからこそ、

    BISHOOLでニットを作る時には必ず、

    とずっと思い続けてきました。

     

     

     

     

     

    今回のBISHOOLニットの制作において、

    カシミヤ100%のみの展開ですと、

    どうしても高価格になってしまい、

    お選び頂けるお客様が限られてしまうという懸念点が御座いました。

     

    村松さんと共に、拘ってカタチにする初めてのニットです。

    可能な限り、日頃BISHOOLをお選び頂いているお客様に届けたい。

     

    このことを村松さんに相談したところ、

    非常に素敵な、カシミヤ級の細さを持つラムウール( Lamb Wool 100%)をご提案頂き、

     

    ・尾州で出会ったデッドストックのカシミヤ

    (Cashmere 100%)

    ・信頼するニット作家さんに提案頂いたカシミヤ級の細さを持つラムウール

    ( Lamb Wool 100%)

     

    この2種類を制作することに決めました。

     

     

    今回使用するラムウールは、ニュージーランドのクック山周辺の山岳地方のみで飼育される羊の毛。

    その糸は16マイクロンクラスのカシミヤ急に細い希少な超極細ウールで、エクストラスーパーファインウールと呼ばれています。

     

    本当に素敵な素材で、サンプルに触れた時に、

    何の迷いも無く、こちらの糸でお願いします。

    と即答しました。

     

     

     

     

     

     

     

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    Lamb Wool Big Knit

    ( Lamb Wool 100%)

    color:black

    size:F

     

     

     

     

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    Lamb Wool Big Knit

    ( Lamb Wool 100%)

    color:blue gray

    size:F

     

     

     

    ラムウールはblackとblue grayの2色展開。

     

    サイズは我々らしいビッグシルエットのフリーサイズです。

     

    襟はニットらしい太めのリブ編み、

    袖先と裾はドレープが美しく出るように締め付けない仕様に。

     

    袖のロールアップもしやすく、

    体型性別を問わない「フリーサイズ」に相応しいニットに仕上がっているかと思います。

     

     

     

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    Bishu Cashmere Big Knit

    (Cashmere 100%)

    col:black

    size:F

     

     

    カシミヤはblack一色展開。

     

    素材以外はラムウールと同様です。

     

     

     

     

    いかがでしょうか。

     

    少しずつ世でビッグシルエットのニットを見かける様になりました。

    しかしながら、これほどの大きさで、尚且つ着用モデルの様な156cmの女性が着用しても素敵なシルエットを持ったニットは他には無いと思います。

     

     

    寸法はこちら。

    着丈83cm 身幅74cm 肩幅69.5cm 袖丈58cm

     

     

    身長190cmの私でもゆったりとしたシルエットで着用可能なサイジング。

     

    非常に気に入っています。

     

     

    村松さん、そして職人の皆様、

    お力添え頂き誠にありがとうございました。

     

     

     

    10月頃にお届け準備が整う予定です。

     

     

    少量ですが先行予約というカタチでONLINE STOREに掲載致しました。

     

    ONLINE STORE

     

    是非ご覧くださいませ。

     

     

     

     

     

     

     

    BISHOOL

     

     

     

     

     

    村松さんの手がけるブランドはこちら

     

     

    ファッションブランド(デザイン/運営)

    【muuc:ムーク】

     

    ニットブランド(デザイン/運営)

    【AND WOOL:アンドウール】

     

    ファッションブランド(デザイン)

    【CARL VON LINNÉ:カール・フォン・リンネ】

     

     

     

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