今までに100種を超えるパンツを制作してきました。
その中で、私たちBISHOOLが最も多くデザインソースとしてきたものが、日本の伝統的な衣服である”袴”。
恐らく、「袴」「着物」「浴衣」と名付けたパンツだけでも10種を超えるかと思います。
何故か。
幾つも理由はありますが、
1つは豊富な生地分量によるドレープ/生地の表情を美しく感じるから。
生地を多く使用すればするほど私の理想に近づくのか、
というとそうではない。
生地を多く使用することは、
ウエディングドレスのように重ねたり、丈を足の長さ以上にすれば出来る。
けれど、あくまでパンツとして、
パーツ数を増やすことなく、
一般的な概念の中での最多生地分量ならば、
理想に近づけるのかもしれない。
そう考えて、新たな”袴 Pants”は
「パンツに使用可能な最多生地分量」
を目指して制作することに決めました。
裾幅は片足1周で2mに設定。
総生地使用量はおよそ5㎡。
あまりに裾幅が広いため、裾は紐で絞れる仕様に。
絞った際に行き場の無い紐が1mを超えるため、
脇にループを付けて紐を留めれるように。
裾紐を絞ることで大きくシルエットが変わり、
線香花火や提灯のような楕円状に。
歴代最多生地分量の”HAKAMA” Balloon Pants
model: 三輪和也(鳴ル銅鑼)
height:172cm
パンツの一般的なパーツ数を保った上で、
これ以上に生地を使用することは出来ない、
そう感じています。
そのため、
恐らく今後これ以上に生地分量の多いパンツを展開することはありません。
6/27(火)
21:00にONLINE STOREに掲載予定です。
生地はウール/リネンの2種を用意致しました。